住宅ローンの返済が難しく、サラ金からの借入が増えていったケース

Dさんの場合

15年前に結婚を機に住宅を購入し、ゆとり返済で住宅ローンを組みました。
給料が上がることを念頭に入れた計画だったのですが、会社の業績は悪化し、ボーナスも大幅カットされてしまいました。そうこうしている内にゆとり返済の期間が終了してしまいましたが一向に給料は上がらず、子供も生まれ、家計の出費は益々増えていったので、家計の足りない部分をサラ金から借りた金で補うようになっていきました。打開策がみつからないまま徐々にサラ金からの借入れは増えていき、ついにはサラ金数社の借入れ総額が600万までに膨れ上がってしまいました。これはもう破産するしかないと考えたのですが、家は手放したくはありませんし、ローンの連帯保証人になってくれた親にも迷惑は掛けたくありません。何かいい方法はないかと近くの弁護士事務所に相談すると、任意整理を薦められました。
 

Dさんが取った手段は任意整理

任意整理は借金整理の中では非常にメジャーな借金整理方法で、全体の8割9割が任意整理だといわれています。弁護士や認定司法書士に依頼された場合もまず任意整理が先に検討されるでしょう。Dさんの場合、サラ金からの借入期間が長いので返済額を大幅に減らせる可能性があります。また、任意整理は住宅ローンのみを整理の対象からはずす事もできるので、Dさんの希望に沿うことが可能です。
 

手続きについて

任意整理はまず個人ではする事はないので、弁護士や認定司法書士に相談に行きましょう。
借入先やご自分の収支の資料を持っていけば、受認まで時間が掛からずに済みます、その分だけ早く受認通知が出されて借金の催促が止まることになります。
後は、受認した弁護士や司法書士とこれからの返済計画をたて、着手金を支払えば後はその弁護士、司法書士が整理対象としている貸し主に直接交渉してくれます。
一般的には1~3ヶ月程度ですが、貸主の同意が容易に得られない場合はもっと掛かるおそれもあります。
 

任意整理後の生活

お願いした弁護士さんが交渉してくれた結果、借入れをしていた5社のサラ金の内3社の返済がなくなり、1社が40万過払い、最後の1社は返済額を12万にまで減額していただきました。今は弁護士さんが過払いが出たサラ金に対して過払金返還請求の訴訟を起こしていただいていますが、近々和解できそうとの報告をいただいております。
一時は途方に暮れ、自殺まで考えたのが借金が一気になくなってくれたおかげでまたやり直す気力が涌いてきました。

Dさんのようにサラ金との取引期間が長い場合は払った利息が多すぎて元本がなくなったり、更には払いすぎたお金が戻ってくるといったことが珍しくありません。
借金で首が回らなくなったと思っていたら実は借金が無くなっていたと知ったら、多重債務で悩んでいる方にもきっと道が開けてくるでしょう。
 

 

任意整理した場合の事例紹介 関連項目

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