過払請求先の業者が倒産している

過払請求をしたい業者が倒産していて、お困りではありませんか? 最高裁の判例が出てからというもの全国で過払い金返還請求が相次ぎ、貸金業者にとって厳しい時代が続いているので、倒産してしまう業者は少なくありません。

過払請求先の業者が倒産している場合、過払金返還は可能なのか?という疑問ですが、倒産している業者からは、過払金を取り戻すことが事実上難しくなります。倒産した場合、すべての債務が清算対象となるので、取り戻せる過払金は大きく減ってしまいます。貸金業者の財産は勝手に処分することができず、裁判所が選任した破産管財人が管理し、債権額に応じた金額を平等に配当するので、1人あたりの返還金額は大幅に減少します。

消費者金融の武富士が倒産したことはご存知の方が多いと思います。20109月に、東京地方裁判所に会社更生法の適用を申請しました。そのときの武富士の過払金弁済率は、3.3%という非常に少ないものでした。2010年の時点で武富士の返還請求は、未請求分を含め約200万件、返還金額は12兆円に膨らむ可能性があると言われていました。過払金に関しては請求者が多いため、業者が倒産すると回収が難しくなることがお分かりいただけると思います。

業者が倒産したときには、必ず債権者届出書を提出してください。破産管財人が、倒産した企業の財産状況を調査し、債権者の人数や抱えている債務額を調べて整理します。過払金が発生しているなら債権者一覧表に名前が載っているはずなので、裁判所から破産債権届出書が送られてくるのが普通です。しかし、なんらかの理由で債権者リストに名前が載っていない場合は、債権届け出期間内に自ら申告する必要があります。

倒産した業者のホームページに、倒産情報に関する告知が掲載されているはずなので、まずは確認してみましょう。倒産した業者からわずかでも過払金を取り戻したい方は、倒産に関する最新の情報をこまめにチェックする必要があります。

過払金は自分で取り戻すこともできますが、自分で行うことに不安がある方もいるでしょう。過払金は、弁護士への簡単な依頼で返還の手続きができます。個人だとなかなか相手にしてもらえないことも少なくありません。弁護士はその道のプロなので、スムーズに事が運びやすく、安心して任せることができます。

過払請求先の業者が倒産してお困りでしたら、一度、弁護士に相談してみることをおすすめします。

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