そもそも債務とは

 自己破産をはじめとする債務整理は、文字通りたまった債務を整理する方法です。では、そもそも債務とはいったい何なのでしょうか。民法でいう債務とは、ある特定の人に、なにかをする法的義務のことです。

 この、なにかをする義務と言うのは、お金を提供する義務があるという意味でもありますし、労働力や電化製品など、物を提供する義務があるという意味でもあります。要するに、ある人にお金や物などの借りがある状態のことを、債務があると言います。

 これらの債務がどんどんたまっていくと、多重債務という状態になります。この多重債務は、いくつもの返済義務がたまっている状態なので、金銭的に厳しい状況です。多重債務を放置しておくと、肉体的にも精神的にも辛い状況になりますので、多重債務状態になったら、無理して一人で解決しようとせずに、弁護士に相談下さい。

 多重債務までいくと色々と生活が厳しくなりますが、債務があるというだけでは、決して不健全なことではありません。例えば、住宅ローンを抱えている人は皆債務者ですし、同様に奨学金を返済している人も、債務者です。もちろんクレジットカードを使用している人も(支払いを済ませるまでは)債務者です。債務というと、なにか怖いイメージがありますが、実は日常生活にありふれているものです。なので、債務や債務者という言葉を、必要以上に怖がることはないでしょう。

 先ほども述べたように、債務というものは、特定の人に何かをする法的な義務です。なので、義務のある人は粛々とその義務を果たせばいいのですが、その義務が多く、または大きくなりすぎると義務を果たすのが辛くなる時があります。そういう時に役に立つのが、債務を減らす方法、つまり債務の法的整理です。

 債務の法的整理には、自己破産、任意整理、個人再生など色々なものがありますが、どれも多くなりすぎた義務を整理し、債務者を楽にするものである点は同じです。ですので、義務を果たすのに辛くなった人は、これらの制度を利用するのがいいのですが、これらの法的な債務整理は、法律を理解していないと行うことが難しいです。

 これら債務整理をするなら、法的な専門家の支援を受けるのが賢明です。たまった債務を整理したい人は、自分ひとりで解決しようとせずに当事務所に相談下さい。

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